虎の穴開発室ブログ

虎の穴ラボ株式会社所属のエンジニアが書く技術ブログです

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非エンジニア向けの社内プログラミング勉強会で得られたもの

こんにちは。虎の穴ラボのH.Kです。

社内で非エンジニア向け勉強会を実施したので、そのレポートとなります。

概要

社内の非エンジニア職のメンバーに対して、虎の穴ラボ(エンジニア部隊)がプログラミングの勉強会を開催しました。
内容としてはGASを用いて、スプレッドシートの読み取りを行い、最終的にはSlackに読み取った内容を通知するというものです。

またこちらの内容は2021年8月19日(木)に実施した『とらのあなラボ Tech Conference』内のLT会でも話しましたので、合わせてご覧いただければと思います。

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モチベーション

勉強会の開催する動機に関しては以下の通りです。

  • 趣味などに役立つ知識を、社内で共有したい
  • エンジニアが教える立場を経験することにより、業務でも活かしたい

この勉強会では、受講者が業務に活かすことを主眼においていません。
結果として業務に活かせれば、それに越したことはないですが、できることを知ってもらい、まずは実生活に活かしていただければと思い、企画しています。 また参加者側は、以下のメリットがあります。

  • お金を払いスクールに通ったり、教材を買ったりする必要がない
  • 気軽にスキルを向上できる
  • 趣味に活かせる
  • 業務にも活かせるかもしれない

詳細

実施にあたり以下のことを事前に準備しました。

  1. 社内で勉強会でやったほしい内容のアンケート
  2. 勉強会の内容決定
  3. 講師側の資料準備
  4. 資料のチェック

社内で勉強会でやったほしい内容のアンケート

まずやったことはニーズの調査になります。
工夫した点としてはアンケートの選択肢を具体的な活用内容にしたことです。
例示すると以下のような内容です。(選択肢はもう少し用意しました)

  • Slackなどに通知されるような自動Bot機能=>利用例:フォローしている絵師さんがイラストを投稿したらSlackに通知
  • 業務でも使えそうなGoogleのスクリプト技術 =>利用例:Googleスプレッドシートのデータ情報を元に、請求書や納品書を作成する
  • 外部に公開されているAPIの利用=>利用例:自動での仮想通貨取引など
  • FantiaのようなWebアプリケーション開発

このような選択肢にした理由は、プログラミングは目的に向かって行うべきであるという考えと、非エンジニア向けということで用語がわからなくても、達成できることが想像できるようにしたかったためです。

勉強会の内容決定

以下の観点で決定しました。

  • アンケート結果からニーズがある
  • 業務以外でも活かせる
  • 事前準備が手軽

実施のモチベーションのところで、「業務に活かせること」については求めない方針と書きましたが、アンケートの結果としては業務に活かすことを考えているという結果になりました。
それを踏まえてニーズと汎用性があることから初回の勉強会のテーマとしてGASを選択しました。

事前準備が手軽というのは、初学者がつまずきやすい環境構築やアプリケーションの利用申請は無駄にハードルを上げてしまうと判断したためです。
また、今回が実施初回ということもあり、準備に多く時間を割かず、スモールスタートさせたいという意図もありました。
SQLの勉強をするとなると、DBの準備、テーブルの準備、データの準備、接続クライアントの準備と、かなり時間がかかってしまいます。 もちろん今後プログラミングを続けていく中で、ぶつかる壁ではあるので継続的にフォローしていくことで対応します。

勉強会の具体的な内容

目的はプログラマーになることではないため、詳しい説明(正確過ぎる説明)は省くように心がけました。
例えば配列を教える際には、データが列状に並んでいる構造であることのみを教え、メモリについての話はしていません。
勉強会の前半はハンズオン形式で進め、後半ではハンズオンでやった内容を演習形式で進めるようにしました。
具体的には以下の内容になります。

  1. GASとはなにか
  2. GASの開き方
  3. GASでログ表示
  4. GASでスプレッドシートの内容の読み取り
  5. for文を使った読み取り
  6. if文を使った読み取り
  7. Slack連携(GASによるAPI呼び出し)
  8. GASの定期実行設定

本当に何も知らない人でもわかる内容にするように心がけました。
「GASとはなにか」のところでは、「アプリケーションとは」や「プログラム(プログラミング)とは」みたいなことから説明していき、GASへの理解を深めるようにしました。
その分、実施後のアンケートでは内容が簡単過ぎるなど意見がわかれてしまうところもありましたが、はじめの一歩としては良かったのではないかと思います。
時間としては上記内容を3時間程度で実施しています。

得られたもの

この勉強会を通して、エンジニア側が得られたものは大きく2つほどあります。
1つは社内のITスキルに対する学習意欲の高さです。
当初は人が集まらないのでは、などの心配もありましたが、20名ほどの参加者が集まり、勉強会中は多くの質問もありました。
そしてもう1つが教えることの難しさです。
どこまで正確に教えるか、どう教えたら伝わりやすいかなど、実際にやってみて難しいと感じることが多々ありました。
目に見えにくいものを扱っているので、比喩を使ったり(変数を箱に例えるなど)したのですが、その例えが正しいかみたいな葛藤はありました。
エンジニアとしては正しいことを教えたいのですが、かえってわかりにくくなってしまうこともあるかと思います。
メモリの参照についてや内部でのデータの持ち方などがその最たるものです。
ここをどのように噛み砕いて、どこまで理解してもらうかの線引きを考えるのが大変でした。
また、虎の穴ラボではフルリモートワーク体制となっており、今回の講習もリモートで行ったのですが、PC周辺の環境の差異からスムーズに進行できなかったところがあったのも反省点です。

今後の展望

今回は1回目だったのでスモールスタートということもあり準備に時間のかからないGASを選択しました。
今後は虎の穴ラボの他のメンバーとともに、社内でいろいろな講習が定期的に受けられたり、動画にしていつでも受けられる体制を作ったりしていきたいです。
講習に参加した人に対してのフォローについては、GASに限らずIT関係の質問を継続的に受け付ける仕組みを作って、学んだことを応用していきたい人への支援を行っています。

一方で他の部署の知識(経理や法務など)を共有する場として社内の勉強会文化を定着させていきたいです。

P.S.

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