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『More Effective Agile』を読んでみた感想

みなさん、こんにちは。虎の穴ラボのH.Kです。
今回は『More Effective Agile "ソフトウェアリーダー"になるための28の道標』を読んだ感想をお伝えします。

どんな本?

タイトルの通り、より効果的なアジャイル開発を実現するための本になっています。
リーダーシップを発揮する「ソフトウェアリーダー」を目指す人に向けて、効果的にアジャイル開発が行えるようなプラクティスを解説しています。

基本情報

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More Effective Agileの書影

タイトル More Effective Agile "ソフトウェアリーダー"になるための28の道標
著者 Steve McConnell(スティーブ・マコネル)
監訳 長沢智治
クイープ
発行日 2020/06/15
原著発売日 2019/08/24
発行 日経BP
ISBN 978-4-8222-8658-3
紹介ページ 日経BPブックナビ

読んだ動機

虎の穴ラボではスクラムを用いて開発を行っています。
開発を行っていく中でよりよくチームを動かしていくためにはどうしたらいいかということを考えるようになりました。
そんな時期にこの本が発売されタイトルの『More Effective Agile』が目に入ったため、衝動的に手にとって読んでみました。

構成

5つのPartに分かれ、全23章で構成されています。
各Partは"より効果的なアジャイル"、"より効果的なチーム"、"より効果的な作業"、"より効果的な組織"、"おわりに"というように、5つの内4つは"より効果的な"がキーワードとなっています。
章では基本原則の解説から実際に著者が体験した失敗したチームの状況、そして、失敗を打開するためにとるべき(または著者が実際にとった)アクションについて書かれています。
また、それぞれの章末には"推奨リーダーシップアクション"という、その章で書かれていたことが行われているか検証し、適応するための手順、取るべき行動が書かれていたり、"参考文献"として、深堀りして知りたいことがあったときにリファレンスとなるものが記載されたりしています。
この参考文献はただの列挙ではなく、一言ですが、どんな内容が書かれているかのコメントがあるので、参考文献の中でどれを読むべきかもわかりやすいです。

印象に残った内容

第3章 複雑さと不確実さという課題に対応する

Part1の"より効果的なアジャイル"の中にある章です。
前章でアジャイルなアプローチとシーケンシャルなアプローチの違いを明確にしており、本章ではアジャイルがシーケンシャルに比べて優位になるのはどのようなプロジェクトかということを解説しています。
まずCynefin(クネビン)というフレームワークを用いてプロジェクトを分類するのですが、そもそも自分のプロジェクトに対して、どのくらい複雑なのかやどのくらい煩雑なのかという観点で見たことがなかったです。 アジャイルへの知見だけでなく自分のプロジェクトを見つめ直す機会になりました。

第9章 より効果的なアジャイル:プロジェクト

Part3の"より効果的な作業"の中にある章です。
特に印象に残っているのは「9.6 バーンアウトを回避する作業構造」というところの以下の一文です。

延々と続くスプリントがスプリント疲れを引き起こす、あるいはハムスターの回し車に乗っているような気分になる

私自身もこのような印象は持っていて、一つの機能の開発が終わってもすぐに次のスプリントで別の機能の開発を余儀なくされ、徐々に疲れていってしまいます。
虎の穴ラボではチームによって自己研鑽日というものを作ってリフレッシュする時間を取ったり、こうしてブログ書く時間を取るなどしています。
本書ではリリース後や夏季休暇の時期などに1週間のスプリントを差し込み、チームビルディングや技術的負債の解消などを行っていけば持続可能なペースでの開発が進められるのではないかと提案しています。
今まで読んだアジャイルの本では記憶にない発想で、「スプリントは絶対に固定するもの」とずっと思っていたので、新鮮でぜひとも取り入れたい考えだと思いました。

まとめ

全体を通して、アジャイル開発を行っていれば、経験的に同意する内容ばかりでした。
それらが根拠をもとに書かれていて、自分たちの行動に自信が持てます。
反面、知らなかったことや気付きが多いことも確かであり、様々な場面で"より効果的なアジャイル"の実現を近づけてくれる本と言えます。 また、私たちが行っているアジャイルに目を移すと、うまくいかなかったことは基本的にレトロスペクティブで対応を考えて運用してきましたが、こういった本で解決策を学ぶことも、とても有益だと感じました。
なんとなくスクラムを適用してみて、なんとなく開発できているという状況から脱却するためには原則をもとにした、本書などを参考にして改善していくことが近道だと思います。
「アジャイル開発を実践してみたけれど、うまく行かない」、「もっとうまくアジャイル開発をすすめるにはどうしたらいいか悩んでいる」そんな人には是非とも読んでいただきたい本です。

P.S

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前回はリモートワークについてでしたが、今回は「オタク企業で働くエンジニアってどうなの?」というテーマとなっています。
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