こんにちは、虎の穴ラボのT.Kです。 本記事は虎の穴ラボ2024年夏の連載ブログ 2日目の記事です。
初週はリモートワークがテーマということで、私からはリモートワークのチャットコミュニケーションで気をつけている点について紹介しようと思います。
前提
よく言われるように、チャットのメッセージは気をつけないと無機質でそっけない印象を与えてしまいます。
端的で過不足のない文章を目指すべき、という考え方もありますが、場合によってはいらぬ誤解や不和のもととなりかねません。
自身の若い頃を思い返してみても、そこそこ歳の離れた上司(または偉い人)からの連絡というのは、相手にその意図がないとしても、ただそれだけで威圧感を感じるものです。
特にリモートワークでは対面のコミュニケーションも減ってしまうので、いざ自分がマネージャーになり、若い人とも関わることが多くなった現在、メンバーへの声の掛け方については常に気を払っています。
無駄に怖がらせない
チャット特有の無機質でそっけない感じと、年齢差や立場からくる意図しない威圧感というのは、変に噛み合ってしまうと相手を萎縮させる原因になってしまいます。
自分側にその気がないのであれば、これは意識して取り除いたほうがよいでしょう。
「気になることあるけど相談しづらいし・・」とメンバーに思われるのはマネージャーとして最も避けたい事態です。
例えば自分が新入社員だった頃も、偉い人からのチャットやメールの返信があまりにも淡白だったりすると、「何かやらかしただろうか」「自分の書き方が悪かったのかな」と少なからず思うことがありました。特に関係が浅いころはなおさらです。
例を挙げると、以下のようなやりとりです。
(新人)
すみません、○○についてはどのように申請したらよろしいでしょうか? あるいは、どこかにマニュアル等ありますでしょうか。
(上司)
ないです。総務に確認してください。
別に怒られてるわけでも悪意があるわけでもないのですが、自分が新人だったらこの文面には多少面食らってしまうと思います。
これを、例えばこうするとどうでしょう。
(上司)
ないですね。総務に確認してください。
文脈にもよりますが、ほんのわずかに角が取れた気がしませんか?
私はたった1文字で雰囲気を柔らかくしてくれる、この「ね」という表現がとても好きです。
さらに変えるなら以下のような感じでしょうか。
(上司)
ないですね。総務に確認してもらえますか。
この場合の「〜してもらえますか」は実質的にほぼ「〜してください」と同じ(拒否されることはあまり考慮していない)ですが、表現としてはとても柔らかく感じます。
「ね」や「してもらえますか」はあくまで一例で、ほかにもいろんな語りかけ方があるとは思いますが、本当にちょっとした文末表現の違いで受け手の印象はがらりと変わります。
とても忙しい時には質問への回答に精一杯で、それをどう表現するかを考える労力すら惜しいという状況があるのもよく分かりますが、顔の見えないフルリモートのチャットコミュニケーションだからこそ、その労力は削らないよう努力しないといけないなと常日頃から考えています。
あと、これはチームや会社の雰囲気にもよるところがありますが、絵文字に頼るのもよいと思います。
とらラボではSlackでのコミュニケーションで絵文字が活用されており、返事の代わりにリアクションで済ませる場合も多いです。
言うべきときは言う
補足として書いておきますが、もちろん、言うべきときはちゃんと言うようにしましょう。
何度も寝坊した相手に「明日は時間通り出社してもらえますか(絵文字)」とはならないので。
逆に言うと、普段柔らかいからこそ、ここぞという場面でのはっきりとした口調が効果的になるので、そういう意味でもメリハリが大事だと思います。
いつものメッセージにほんの少しだけ気を使うことで、うまくコミュニケーションをとりながら仕事を進めていきましょう。
採用情報
虎の穴ラボでは一緒に働く仲間を募集中です!
この記事を読んで、興味を持っていただけた方はぜひ弊社の採用情報をご覧ください。
toranoana-lab.co.jp