こんにちは。虎の穴ラボのA.M.です。
「リモートコミュニケーション」とは、虎の穴ラボで実施しているリモートワーク(テレワーク)における、コミュニケーション不足の改善施策の一つで、いわゆる雑談タイムのようなものです。 運用を開始してから1年が経ちましたので、今回は振り返りも兼ねて、どんなことをやっているかをご紹介します。
リモートコミュニケーションの概要
- 時間:毎日の終業前の15分間
- 人数:ランダムで3~5人グループに振り分け
- 場所:オンライン(Google Meet)
実際の雰囲気はこんな感じです。
始めたきっかけ
以下のような課題を感じていたので、コミュニケーションの改善施策として運用を開始しました。
- リモートワークを始めた当初は、静かで作業に集中できてよかったのですが、時間が経ってくると、朝会以外では丸一日誰とも喋らないような日も続くことがあり、少し寂しく感じるようになった
- 面白いアニメ見たりやゲームをプレイしたりした後、一緒に語れる人がおらずモンモンとしていた
- リモートワーク中に、体調不良になっていたメンバーもいたが、誰にも知られていなかった(後になってから知った)
リモートコミュニケーションを1年間運用した結果
実際に1年間運用した結果、以下の効果があったように思います。
- メンバー同士(特に異なるチーム間)のコミュニケーション不足がある程度解消できた
- 異なるチーム間での技術交流にも貢献していた部分があった
- 各メンバーの趣味や好みをお互いに知ることができた
- 他メンバーにSlackで話しかけたりする際の心理的ハードルを下げられた
- 特に、新規参入メンバーが既存メンバーに話しかける際のハードルを下げられたのはよかった
メンバーの不調については、リモートコミュニケーションというよりは、各チーム内でのコミュニケーションでカバーできているようです。
とらラボで実施しているリモートコミュニケーションのご紹介
1. 目的
主に、以下の3つの目的を掲げています。
- メンバー同士のコミュニケーション不足の解消
- メンバーの幸福度向上(メンタルヘルスの維持)=生産性向上にも繋がる
- メンバーの不調の早期発見
2. リモートコミュニケーションのルール
- 業務日の18:45-19:00で実施
- 原則参加とする
- ただし、打合せや業務で時間が取れない場合は無理して参加しなくてもOK
- ながら作業や、全く喋らないというのは基本的にNG(会話に集中しましょう)
- テーマは特に設けない(自由に話して良い)が、話題に困ったらTwitterトレンド等を参考に
- 参加者は各部屋ごとのSlack通知にリアクションを押すこと
- 1部屋の参加人数が3〜5人となるように、欠席者で人数の偏りが生じた場合は、仲良く調整してね☆彡
ちなみに、夕方の終業前の時間にした理由は以下のように考えたためです。
- 疲れている時間だからこそ、息抜きになる
- その日にあったことをネタにできる(行き詰まっていた内容の相談等も可能)
- 朝の頭がよく回る時間を使うのは少し勿体ない
3. リモートコミュニケーションの流れ
18:43
- 班分け用のボットが班分けと部屋のURLをSlackに投稿
- 自分が入る部屋を確認し、通知にリアクションを付けた上で入室する (省略)
18:44
- 「今日のトレンドを通知するメイドちゃん!」が当日のTwitterトレンドを教えてくれるので、話題に困ったら参考に
18:45
- 各部屋に入り、リモートコミュニケーション開始
- 19:00
- リモートコミュニケーション終了&終業
リモートコミュニケーションの変遷(振り返り)
- 2020年6月
- 他社事例調査等を行い、上長に提案
- 2020年7月
- ルールの策定
- 名称を「リモートコミュニケーション」に決定
- 自チームの一部メンバーのみで、ミニマムにリモートコミュニケーションを開始
- このときは、時間になったら手動でメンバーにメンションしていた
- 人数も少ないので、Meetチャンネルは1つのみ
2020年8月
- 自チーム全体でリモートコミュニケーションを行うよう、実施範囲を拡大
- 人数が増えたので、Meetのチャンネルを2つに増枠
- Slackのリマインダーで時間になったら自動でメンション飛ばすようにした(毎日手動で投げるのはつらい)
2020年9月
- 参加人数が分かるように、チャンネルに入ったらリマインダーの通知にリアクションを付けるルールを追加
- 他チームでもリモートコミュニケーションを開始
- 他チームの方で、班分け用のSlackボットが作られた
2020年10月
- 各チームで別々に実施していたのを、合同で実施するように統合
- 班分け用のSlackボットをとらラボ全体に適用し、「任意のチャンネルに入る」形から「指定された(ランダムに割り振られた)チャンネルに入る」形に統一
- Meetチャンネルは5つに増えた
2021年1月
- メンバーが増えたので、Meetチャンネルを6つに増枠
2021年2月
有志により「今日のトレンドを通知するメイドちゃん!」が登場し、話題作りの手助けをしてくれるようになった
- TwiiterトレンドのSlack通知について、詳しくはこちらの記事を参照 toranoana-lab.hatenablog.com
部屋が多くなり、どの部屋に何人入っているのかがぱっと見分からないので、チャンネルごとにSlack投稿を分割し、各チャンネルに何人参加しているのかを、リアクションで可視化できるようになった
以降、大きな変化はなく、現在まで継続
まとめ
2020年の7月に運用開始し、多くのメンバーのおかげで徐々にブラッシュアップされ、2021年2月には今の形になりました。
自分一人ではここまでの形にはできなかったと思うので、協力いただいたメンバーには感謝しかありません。
皆で協力して制度や施策を作り上げていくのも、とらラボの良き文化だと思います。
今後雑談タイムの導入を考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。