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入門モダンLinuxは常に手元においておきたい一冊!

こんにちは!ここ最近鼻の手術で入院して四六時中鼻血を出し続けてるgodanです。

本記事は2023年夏のブログ連載22日目の記事になります。
昨日は蓬莱さんで「三日坊主を回避するために始めたこと」でした。 自分も三日坊主になることが多いので勉強になる記事でした。

今日は最近会社の書籍購入制度で購入した「入門モダンLinux」が良かったので内容とおすすめポイントを紹介したいと思います。

書籍情報

項目
タイトル 入門モダンLinux
副題 オンプレミスからクラウドまで、幅広い知識を会得する
原題 Learning Modern Linux -A Handbook for the Cloud Native Practitoner-
著者 Michal Hausenblas
訳者 武内 覚/ 大岩 尚宏
発売 2023-04-05
出版社 オライリー・ジャパン

www.oreilly.co.jp

書籍の内容について

タイトルにある「モダン」は現代のLinuxが様々なところで普及していることに言及しています。RaspberryPiを始めとするIoTやクラウドを始めとして、オンプレミスやデスクトップPC向けOSの垣根を飛び越えて使われている現代のLinuxの入門書がこの本の立ち位置です。

本書ではLinuxの要素を「カーネル」「シェルとスクリプト」「アクセス制御」「ファイルシステム」「ネットワーク」から「アプリケーション、パッケージ管理、コンテナ」など機能ごとに分けて章立てされています。もちろん1章ごとの解説もかなりの濃度です。それは目次からも読み取ることができると思います。

それでいて本自体は226ページと薄い作りになっています。 リーダブルコード(237ページ)と同じくらいと表現すると伝わりやすいでしょうか。 だからといって分かりづらいことはなく随所に図やサンプルのコマンドなどが挿入されていてわかりやすいです。コマンドも一つ一つ役割を紹介していて初めて知るコマンドやオプションもありました。必要なところでは歴史的経緯が書かれていたり、Linuxや元になったUNIXの思想についても解説しているため「こういう作りにした理由はなんだろう」という疑問にも丁寧に回答してくれます。

良かったところ

イチオシポイントとしては各章の最後に詳細へのURLが記されているところです。URLも各領域ごとに箇条書きでリストアップされており自分がより詳しくなりたい領域のネクストステップを本書では示してくれます。まさに入門としては理想的な本ではないでしょうか。

内容は濃密でありながらも本棚の幅を取らない薄さなので手元に置いて疑問に思ったり、詳しく知りたくなったら本書を開くと良さそうだと感じました。 目次のわかりやすさは前述しましたが索引も充実しており、逆引き辞書のように使うことも出来そうです。

さいごに

本書はOSとはなにかやコンピュータサイエンスの基本的なことについては触れていません。ある程度のLinuxについて知っていることが前提になると思います。

なので、本書は普段からAmazonLinuxやGCP、DockerなどでLinuxをなんとなく扱ってる人におすすめできる本です。

まさに自分が「なんとなく触っている」人の一人ということもありますが、「なんとなく」から「わかって使う」までを非常に丁寧に紹介していると思います。また、情報が足らないところは訳者によって補完されており、翻訳も非常に読みやすかったです。

買ってよかったと思える一冊でした。よりLinuxを理解したい人におすすめしたい一冊でした!是非購入を検討してみてください!
明日はシンザキさんで「エンジニアのためのドキュメントライティングを読んだ感想」です!

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