虎の穴開発室ブログ

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Adobe Animateを使ってローディングアニメーションを作成してみた

qiita.com

こんにちは、虎の穴ラボのM.Mです。
京都の地から虎の穴ラボでデザイナーをしています。

こちらの記事は虎の穴ラボ Advent Calendar 2020 - Qiita 18日目の記事になります。
Adobe Animateを使ってローディング画像を作成してみたのでそちらの紹介をさせていただこうと思います。

ちなみに、
17日目はnsdさんが「Pepperくんを喋らせてみよう〜Pepperアプリ開発入門編〜」と言う記事を書かれています。

toranoana-lab.hatenablog.com

19日目はJUNE-JUNEさんが「【GCP】CloudDNSとCloudSQLによるデータベース負荷分散法」という記事を書かれる予定です。

興味深いですね!



きっかけ

みなさんは、サイトの読み込み時のローディングアニメーションにどのくらい興味を持って見られているでしょうか。
サイト表示が2秒遅いだけで直帰率は50%増加すると言われています。
読み込みに時間がかかってしまうページは、ローディングアニメーションを取り入れることによってユーザーの離脱率を抑えることができます。
cssで簡単に実装できるローディングアニメーションもあるので、そちらでも十分ではあるのですが、
私は、サイトのロゴなどを使ってオリジナルローディングアニメーションを作成できたらサイトのクオリティも上がって良いなぁ…とずっと思っていました。
ということで今回、Adobe Animateを使ってローディングアニメーションを作成してみました。

Adobe Animateとは

Adobe Animateとは、アニメーションを作成できて、Flash/AIR、HTML5 Canvas、WebGL、カスタムプラットフォームなど複数のプラットフォーム向けに配信することができるソフトです。
その昔、AdobeのFlash Proというソフトがありましたが、そちらが名称を変更し機能アップデートしたソフトになります。
かなり精巧なアニメーションが作成できるソフトのようです。(私は全く使いこなせておりません…)
私がweb業界に入ったときにはFlashは衰退の一途を辿っており、昨今ではほとんど見られなくなりました。
しかし、私はその代わりとしてjsやcanvasでゴリゴリアニメーションを描けるほどの技術も持ち合わせていないので、このソフトを使って少しでも自分の思うような動きを再現できるのではないかと期待しております。

www.adobe.com

アニメーションを作成する

今回の素材は、我らがとらのあなのキャラクター子虎さん。

子虎
この子虎さんの目と尻尾を動かしたいなということで、このようにPhotoshopでパーツをレイヤーに分けました。
f:id:toranoana-lab:20201215172056p:plain
そしてAdobe Animateから新規ファイルを作成するのですが、今回はローディング画像としてhtmlに表示させたいので、webを選択。
(他のプリセットだとどこが違って何ができるかなどは未調査です。書き出せるファイル形式などが少しずつ異なるようです。)
Adobe Animate新規作成画面
新規作成したステージと呼ばれる描画エリアに先ほどパーツをレイヤーごとに分けたPhotoshopをドラッグすると、レイヤーを保持したまま読み込んでくれます。
Photoshop読み込み
そしてここからは、タイムラインのコントロールパネルを使ってアニメーションを作っていくことになります。
アニメーション作成
ああでもないこうでもないといろいろ試した結果、こちらが出来上がりました!
子虎アニメーション
操作に慣れないこともあり、たったこれだけ作るのに2時間くらいかかりました…
もはやcssやjsで動かした方が早いレベル…
しかし、プログラミングに縁遠いデザイナーにはこれすら実装が難しいので、Adobe Animate様ありがとう!という思いです。
もっと本格的なアニメーションを作るにはさらにソフトの習得が必要ですね。

アニメーションを書き出す

書き出し形式も選ぶことができます。

書き出し形式
先ほど貼り付けた回転している子虎はアニメーションgifとして書き出したものになります。
今回はhtml5 canvasとして書き出してhtmlに埋め込んでみようと思います。
パブリッシュ設定から書き出しを行います。
ここからアニメーションのループの設定などが行えます。
パブリッシュ設定
そして吐き出されたファイルがこちら。
ファイル
吐き出されたhtmlファイルのなかにはCreateJSの記述がありました。

<script src="https://code.createjs.com/1.0.0/createjs.min.js"></script>

CreateJSにはHTML5のCanvas技術を用いてリッチな描画表現ができるライブラリが入っております。
jsファイルの中にはアニメーションの詳しい動きやサイズ、座標などが書かれておりました。


アニメーションをローディングに設定する

この書き出されたファイルを使用してページ読み込みの際のローディングを作成したものがこちらになります。

ローディング実装
(現在実装できる本番環境がなかったため画面録画をgif変換しています)
ページ表示3秒後にローデイング画像が消えてコンテンツが表示されるよう設定してみました。
本来ローディングに時間がかかることはよくないことですが、ローディングアニメーションを設定することによって少しでもユーザーの待ち時間を紛らわすことができれば、離脱率も下がるのではないかと思います。
ローディングアニメーションが設定されているだけでそのサイトのクオリティも上がるような気がしますね。

まとめ

初めてAdobe Animateを触ってみましたが、なかなか操作の難易度が高かったです。
このソフトで吐き出されたjsなどはカスタマイズがしづらくエンジニアさん向けではありませんが、プログラミングわからない…というデザイナーさんには表現の幅を広げる手助けになるのではないかと思います。
今回はhtml5 canvasで書き出したのですが、svgで書き出してsvgスプライトにしてみたり、さらにクオリティの高いアニメーション表現にも挑戦してみたいです。
今回作ったローディングアニメーションは、いつかとらのあなのLPとかで御目見できたら良いなと思っています。

P.S.

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