虎の穴開発室ブログ

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GCPの監視機能 Monitoring の推しポイント紹介

こんにちは、虎の穴ラボの植竹です。

この記事は、虎の穴ラボ 夏のアドベントカレンダーの2日目の記事です。

今回のアドベントカレンダーも前回に引き続き、推しクラウドサービス紹介をとなります。

私の方からはGCPで長いことお世話になってきた Monitoring の推しポイントを紹介させて頂きます。

3日目は、鷺山さんによるAWSに関する記事が投稿されます。ぜひこちらもご覧ください。

はじめに

クラウドサーバーを選択する際に、死活監視のシステムはかなり重要な機能となっています。

AWSでは CloudWatch ですが、GCPでは Monitoring がそれに該当します。

公式の言葉を借りると Monitoring は、

アプリケーションとインフラストラクチャのパフォーマンス、可用性、健全性を可視化できます。

https://cloud.google.com/monitoring?hl=ja より引用

といったもので、死活監視にとどまらず、パフォーマンスチューニングにも大きく役立ちます。 そんな Monitoring の最近の見どころを一部紹介できたら幸いです。

目次

改善し続けるダッシュボード作成のUI

GCPの各サービスは気がつくとUIが変わっていることが多いのですが、Monitoring も例に漏れず様々な改善な成されています。

そんな中で最も使われているダッシュボード機能で目立った変更点をピックアップしていこうと思います。

初回利用で出現するチュートリアル表示

CtoCサービスでよく見る初回利用で表示されるチュートリアルです。

数年前はこの Monitoring になかったのですが、近頃新しいアカウントでログインしたところ表示されており、 かなりユーザーライクなUIになっていると感じました。

GCPは時折日本語対応が完全ではない部分もあるのですが、このチュートリアルに関しては翻訳文も違和感なく読むことができ、 かなり丁寧に作られていると感じます。

選びたいリソースをより見やすく選択できるように

Monitoring の設定見直しは立場上定期的に行うのですが、中でもこのUI変化が特に嬉しいものでした。

ダッシュボードでは監視対象を選択する際に、「指標」となるものを選択するのですが、

(前のUIの画像を見せられなくて申し訳ないですが) 以前のUIは「自分は今どの指標を選択しているか」が分からなくなってしまうようなところがあり、 直感的に選びにくいものでした。

現在は上の画像のように「選択したいサービス単位」ー>「指標のグループ」ー>「選択する指標」と3段階での選択が明確化されており、

グループ化されたものの区分けが以前よりもかなり見やすくなっており、選ぶのに迷うことが少なくなりました。

JSONエディタでの設定

ダッシュボード上に「JSON EDITOR」というボタンがありまして、こちらでダッシュボードの設定を行うことが可能です。

キー名や構成はシンプルで分かりやすく、他のプロジェクトからコピーして構成しようとするときに重宝する機能です。

コード管理もできる部分なので、かなり便利です。

Cloud Consoleのアプリで監視が可能

GCP にはネイティブアプリが存在していて、「Cloud Cloud Console」というものがGoogleストアなどからダウンロードすることが出来ます。

https://play.google.com/store/apps/details?id=com.google.android.apps.cloudconsole&hl=ja&gl=US

基本は先程説明したダッシュボードをスマートフォンで閲覧したりできるものとして使えるのですが、このアプリでアラートを受け取ることも可能です。

アプリで対象のプロジェクトと連携すると、通知先として選べるようになり、他アプリを経由せず直接届くためかなりアラートに対して気づきやすくなれます。

ただしサーバーの停止や起動など、一部のリソース操作がスマートフォン上でも行えてしまうため、操作ミスには気をつけましょう。

様々なツールとアラートの連携が可能

アプリの他にメールやSMSでの通知設定も可能ですが、SlackやPagerDutyなどの業務で用いる連絡ツールとの連携も可能です。

Slackは前々からあったのですが、PagerDutyはおそらく近年追加されたものかと思います。

今後も容易に連携できるツールは増えていくかもしれません。

稼働時間チェック

こちらは最近触ってみた機能なのですが、Monitoringに基本的な死活監視の機能ができていました。

死活監視のアプリでよくあるのは、サービスに対してリクエストを飛ばしてHTTPステータスが正常化をチェックし、 以上であればアラートを出す仕組みですが、それをGCP上で行えるようになっています。

GCP以外で作られたサービスでも有効で、会社やチームで管理しているサービス全体をこの機能に統合することも可能です。

特に良いなと感じたのは、グローバルな地域からの死活監視で、北米、欧州、アジア、南アメリカからのステータスが正常化をチェックしてくれることです。

場合によっては地域限定のネットワーク障害も起こりうるため、こういった仕組みを整えてくれるのは非常に助かります。

まとめ

このようにGCPの Monitoring は使いやすいと感じる部分が多い上に、機能が豊富でアップグレードがされ続けている機能となります。

少なくともGCPを使ったサービスであれば使わない手はないので、まだという人はぜひご利用ください。

P.S.

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