こんにちは、虎の穴ラボのA.M.です。
本記事は虎の穴ラボ Advent Calendar 2021 - Qiita 12日目の記事です。
11日目はY.N.さんの『KubebuilderでKubernetes カスタムリソースを実装する』でした。
13日目は植竹さんによる『GCPのサーバレス環境「CloudRun」を実用してみた』です。
目次
はじめに
先日、とある企業様(not IT企業)とのご縁があり、リモートワークでの働き方について講演させていただきました。
その際、虎の穴ラボで実践している内容を資料にまとめましたので、今回はそれをご紹介したいと思います。
リモートワークの働き方
以下、スライドの内容から抜粋してご紹介します。 詳しく知りたい場合は、スライドの内容をご参照ください。
勤務体制
虎の穴ラボでは、以下の勤務体制を導入しています。
- フルリモートワーク体制
- 新型コロナウイルス収束後も継続導入決定!
- フレックスタイム制
- 自身にあったライフワークスタイルを活用してもらうために導入
- コアタイム: 10:00 - 14:00
リモートワークのメリット・デメリット
メリット
- 通勤時間がないので、時間を有効活用できる
- 仕事環境を自分の好みにカスタマイズでき、集中できる
- 会議室を確保する手間がなくなった
- 自炊をすることで食費が節約できる
- 休憩時間の自由度が上がった
- 実家や旅行先などからでも勤務ができる
私自身、諸事情でしばらく実家に滞在する必要があったので、とても助かりました。
デメリット
- メンバー間のコミュニケーション不足(意識のズレが起きやすい)
- コミュニケーションを取るきっかけを探すのが難しい
- それなりの速度のインターネット回線がないと仕事効率が下がる
- 運動不足になりやすい
- 日中も家にいるので、電気代がかかる
- 昼休みに秋葉原のカレー屋さんが巡りできなくなった(個人的な思い)
仕事の進め方
リモートワークの一番の課題は「コミュニケーション」です。
こまめに打ち合わせ(以降、MTGと表記)をしていかないと、意識のズレが起きやすくなります。
そのため、意識のズレが起きないように仕事のやり方(開発手法など)を工夫する必要があります。
虎の穴ラボでは、以下のような開発手法や工夫を行っています。
- アジャイル開発
- 各機能ごとに細かく作っていくため、細かいMTG、細かいレビューを繰り返すことになる。意識のズレが起きにくい
振り返り(レトロスペクティブ)
- アジャイルではスプリントごとに振り返りを実施する
- そのため、リモートワークで発生した問題などに早めに気付くことができる
- 振り返りとして、KPTを実施している
- KPT:Keep, Problem, Tryの略で、振り返りを行うためのフレームワーク
- Keep:成果が出ており継続すること(良かったこと)
- Problem:問題があり改善が必要なこと
- Try:改善のために新しく取り組むべきこと
- KPT:Keep, Problem, Tryの略で、振り返りを行うためのフレームワーク
「誰が何をしているか」を明確にする
- リモートワークでは、「誰が何をしているか」が分かりにくいため、以下のような工夫を行っている
- 朝会(デイリースクラム)の実施
- チームを細かく分け、一人1〜2分など時間管理を行い、時間をかけ過ぎない
- Trelloによるタスク管理
- タスクを細かい単位に切り出し、毎日動きをチェック
- 日報
- 箇条書きでOK
- 振り返りとしてKPTも書く
- 朝会(デイリースクラム)の実施
- リモートワークでは、「誰が何をしているか」が分かりにくいため、以下のような工夫を行っている
仕事のコツ
- 課題発生時の相談
- 使う時間を明確にし、その時間内で終わるよう情報を整理
- 前提・趣旨を伝える(相手にわかるよう、情報レベルを揃える)
- 解決の選択肢と、それぞれのメリット・デメリットを用意
- 結論として「◯◯で良いか」までを語る
- 「xxがおきました。どうしましょう。」という相談の仕方はNG
- 会議の進め方
- スケジュール(Googleカレンダーなど)に、「会議の目的」「ゴール」「アジェンダ」を記載する
- 必ず資料を用意する(空中戦を避ける)
- その場で編集できるもの(スプレッドシートの資料、メモなど)を用意し、メモを取りながら進める
- TODO(誰がいつまでに何をするか)が確認できるまでは終わらない
- Slackやメールなどの記述
- 結論を先に書く
- 箇条書きにする(文体での表現を極力避ける)
- 他チーム・部署への依頼
- 緊急案件でない限りは当日に打ち合わせを入れるのはNG(基本的に翌日以降に入れる)
- 余裕を持って依頼する(=本日中にxxして欲しいというような依頼は控える)
- いつまでに欲しいのか期限も一緒に伝える
- できるだけ午前中に依頼を投げる
コミュニケーション不足の改善施策
毎日の終業前の15分間で、リモートコミュニケーション(とらラボ版の雑談タイム)を実施しています。
詳しくは別の記事でご紹介していますので、気になる方はこちらをご参照ください。
まとめ
リモートワークで仕事を円滑に進めるには、以下の2点が重要です。
- MTGをこまめに実施して意識のズレをなくすこと
- Slack等での非同期コミュニケーションを活用して、リモートワーク環境のメリットである「集中できる」を殺さないこと
ただ、この2つは相反するため、両立するためには以下のような工夫が必要となります。
- MTGの時間を短くする
- MTGが複数ある場合は近い時間にまとめて実施する等、まとまった作業時間を確保する
- MTGは、目的・ゴール・アジェンダを事前に共有する(時間の有効活用。横道にそれたりすることを防ぐ)
明日13日目は植竹さんの記事を公開予定です! 是非ご覧ください!!
P.S.
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