皆さんこんにちは、虎の穴ラボのY.Fです。
2021年 9月 22日 (水) に Deno についてのLT会 『toranoana.deno #1』を開催しました。
前回の様子はこちら
目的意識
開催にあたっての目的意識としては、次のようなものがありました。
- 虎の穴ラボにDenoが好きな人がいる
=>もっとDenoについて知りたい
=>勉強したことを共有したい - 虎の穴ラボでDenoを使っていきたい
=>社内外に向けたアピール - 社外の人の話を聞きたい
=>虎の穴ラボ社内では知見に限界がある
開催概要
時間 | 内容 | 発表者 |
---|---|---|
19:30〜19:35 | 虎の穴ラボについて | 虎の穴ラボ 奥谷 |
19:35〜19:45 | WebSocketで遊んでみる | 虎の穴ラボ 藤原 |
19:45〜19:55 | Denoの依存モジュールのバージョン管理を自動化しよう&Deno Deploy専用のSSGを作った | カワリミ人形 |
19:55〜20:05 | Deno のライブラリーでセマンティックバージョニング | tani |
20:05〜20:15 | Deno で始めるフロントエンド | 虎の穴ラボ 奥谷 |
LT レポート
各LTの内容についてレポートします。
WebSocketで遊んで見る - 虎の穴ラボ 藤原
www.slideshare.net
主催者LT枠です。
以前WebAssemblyで作っていたブロック崩しを、DenoのWebSocketを使って拡張した発表になります。
もともとDenoのNative HTTP ServerでのupgradeWebSocketの利用については、実行時に --unstable
フラグが必要でしたが、作っている途中でDeno1.14が出たことで不要になりました。
今回発表したソースについては正式には公開していません。
- フロントからrequestAnimationFrame毎にWebSocketにリクエストを投げてるので負荷がすごい
- ユーザーの区分け方法について、とりあえず動くところを目指したので適当
- ルーム選択等の機能が無いので、実際にゲームをする人が一人に限られている
といった理由からです。ただし、フロント側のWebAssemblyのソースは以前作った以下をベースにしてますので、そちらで良ければご確認ください。
Denoの依存モジュールのバージョン管理を自動化しよう&Deno Deploy専用のSSGを作った - カワリミ人形さん
前回のtoranoana.deno#0でも発表いただいたカワリミ人形さんの発表になります。
今回は前半の発表ではDenoの依存ライブラリのアップデートを検知し、自動でプルリクを作るツールの紹介をしていただきました。
後半ではDenoとDeno Deployを使って静的サイトを作成する Diplodocus
について紹介していただきました。
実際に先日、2021/09/19に開催された Denoばた会議 Monthly 第1回 の議事録を Diplodocus
で書いてくれている方もいます。
denobata-monthly-report.deno.dev
皆様も是非使ってみてください。
Deno のライブラリーでセマンティックバージョニング- tani さん
taniさんによるDenoのライブラリ管理をセマンティックバージョンニングで行うためのサービスの話です。
- denoのライブラリはimport mapを使うにせよURL指定
- ライブラリはURL毎にキャッシュされるので1文字だけでも違うと異なるキャッシュされる
- ライブラリが大量にキャッシュされる
- URL直指定するとプロジェクト内で全部修正しないといけなくなる
- セマンティックバージョンニングにすることでここらへんを解決できそう
- deno.land公式にプルリクを提案中
- deno.land Version Aliasing by tani · Pull Request #1826 · denoland/dotland · GitHub
- 全部のライブラリがsemverに対応できているわけではないのが問題
- 都度semverを確認するのを防ぐためにクエリパラメータつけたいがimport mapが冗長になる可能性がある
等の話がありました。
セキュリティ的にも管理的にもセマンティックバージョンニングできると嬉しいなと思うので自分もちょっと使ってみようと思いました。
Deno で始めるフロントエンド - 虎の穴ラボ 奥谷
www.slideshare.net
弊社からもう一名登壇しました。
内容としては、DenoのWebフレームワークの一つであるUltraを使ってみた話と、3コマンドでUltraが使えるツールを作った話になります。
UltraはDenoで設定無しでReact+SSRが利用できるフレームワークとのことでした。他に以下のフレームワークとの比較等が発表されていました。
- Aleph.js
- vno
今後もDenoのWebフレームワークはたくさん出てきそうなので楽しみです。
まとめ
今回、toranoana.deno#0と同様に『Deno』にフォーカスしたLT会を開催しました。
また、今回は前回と異なりYouTubeでの配信も行いました。
コメントやTwitterでも知見が共有され、みなさんの作られたモジュール/ライブラリ、サービスについて質問がされていたと思います。
次の開催も予定しています。開催の際は、connpassやtwitterでお知らせしますので、興味ありましたらぜひご参加ください。
P.S.
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